rockinonman’s diary

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【ライブレポート】[ALEXANDROS]「Sleepless in Japan Tour」さいたまスーパーアリーナ 6/16

[ALEXANDROS] 「Sleepless in Japan Tour」

さいたまスーパーアリーナ 6/16

 

前置き

 

[ALEXANDROS]が昨年11月にリリースしたアルバム『Sleepless in Brooklyn』を携えての全国ツアー「Sleepless in Japan Tour」のファイナル公演が、6月15・16日の二日間にかけてさいたまスーパーアリーナで行われた。COUNTDOWN JAPAN1819の二日目のトリとして登場した彼らは、アンコールの後にさいたまスーパーアリーナでのツアーファイナル公演を発表した。サプライズというか会場を沸かす演出が非常にうまいので、一度鷲掴みされたらもう逃げられない。

 

このツアーは昨年12月よりライブハウス編、アリーナ編と規模を拡大していく[ALEXANDROS]にとって史上最大最長のツアーとなった。その長い旅の中で川上洋平(Vo.Gt)の喉の不調や庄村聡泰(Dr)の腰の治療のため一時休養、さらには舞台上の転倒により磯部寛之(B.Cho)が骨折するなどメンバーに度重なるアクシデントが見舞われたが、ツアーファイナルのさいたまスーパーアリーナのステージには四人で立つことができた(正確に言えば骨折した磯部は椅子に座りながらの演奏だったので立ってはいないが…笑 それでも激しいベースプレイは健在し、とてもかっこよかった!)。長い長いツアーのゴールテープを切り完走する瞬間を目撃すべく、6/16の二日目の公演に足を運んだわけだが[ALEXANDROS]のかっこいいが爆発していた。アメリカで共同生活をしながらの楽曲制作、そしてライブハウス&アリーナという規模に囚われないツアーによってバンドのグルーブ感や楽曲の魅力が研ぎ澄まされており、そしてなんといっても「世界一のバンドになる」という絶対的な信念が[ALEXANDROS]のブレない軸を証明していた。

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本編:ライブレポート

 

初日の6月15日はあいにくの雨だったため最終日はどうなるものか心配していたが、その心配を吹き消すかのような晴れ模様で天は[ALEXANDROS]を味方した。さいたまスーパーアリーナでは物販やファンクラブブース以外にも、楽曲をイメージしたドリンクが提供されるOFFICIAL BARも催されており開場前からにぎわっていた。

 

今回の座席はステージ下手側、400レベルだったため上から見下ろす感じになる。ステージセットはアメリカ・ブルックリンの街中をイメージしたレンガ調のステージでありメンバーの登場口は地下鉄の駅へ続くかのような催し。そのメインステージから長い花道を進むと川上洋平の独り占めパフォーマンスが拝めるセンターステージが用意されている。頭上にはキューブ型のスクリーンが吊るされていて四方どの席からも映像が見えるようになっていた。視覚的に楽しめるようになっており、開演まえからワクワクが止まらない。

 

18:00 開演時間。

街の雑踏に紛れて地下鉄の到着音が流れる。暗転と同時にメンバー紹介の動画がスクリーンに映し出されると、会場全体が一気に立ち上がりメンバーを盛大な拍手で迎える。SEは『Sleepless in Brooklyn』に収録されている“アルペジオ”が使われている。オープニングを飾るメンバー紹介動画や後述するエンディングのスタッフ紹介動画などは映画好きの洋平さんだからこその演出で、ライブへ向けた高揚感や終わりを迎える名残惜しさなどを上手く演出していて個人的にすごい好きな場面である。

 

「Sleepless in Saitama」

 

「TOUR FINAL DAY2」

 

ついに始まる。

 

一曲目を飾るのはアルバムのオープニングナンバーである“LAST MINUTE”がしっとりとしたアダルティなスタートを切ると、次はいい意味で期待を裏切るかのように“starrrrrrr”をプレイ。以降も“I Don't Believe You”や“Follow Me”、“spit!”などの爆発力のある楽曲を連発し会場のボルテージは序盤から最高地点へ。爆竹を大爆発させたり把握しきれないほどの無数のレーザーを放射したりと、さいたまスーパーアリーナ規模の会場だからこそできる演出が曲を更に際立たせる。ちなみに“spit!”では「Tututututa!Tututututa!」という歌詞の部分を歌わせるという会場も困惑を隠せない洋平さんのドSっぷりが炸裂。大丈夫、まだまだこんなもんじゃない。この先、川上洋平にしか出せないだろという高音域を歌わせたりする場面があるから楽しみにしていてほしい。“spit!”のダークでクールな流れを汲むのは“Girl A”だ。アルバムツアーであるため『Sleepless in Brooklyn』の楽曲たちが主役だが、これまでの楽曲群が絶妙な位置で演奏されるからこそアルバム曲が輝いている。本当に抜群のセットリストである。

 

[ALEXANDROS]は4人組バンドだが、ライブにおいて彼らのパフォーマンスに欠かせない存在が居る。キーボードのROSEである。

次の曲はそんなROSEが奏でる“真夜中”のメロディからなだれ込むように始まった。ドラムのシンプルな音でありながら複雑なメロディに重なる鍵盤の音、次第にギターのカッティングが鳴る。『明日、また』のカップリング曲である“Come Closer”だ。[ALEXANDROS]のライブの醍醐味の一つにアレンジが挙がると思うが、複雑で難易度の高い“Come Closer”を再現し更にレベルアップさせてしまうのだから彼らの演奏力は本当にすごい。一方で演奏力だけではなく海外の空気感やそこでの生活を醸し出すのが”PARTY IS OVER”である。アメリカでの曲作りやレコーディングは音を良くするという面もあるが、普段の暮らしとは違う非日常だからこそ生まれるものがあると思う。日本のさいたまスーパーアリーナの中で、ステージセットだけでなく曲の雰囲気で異国感を生み出す瞬間だった。

 

「季節外れの雪を降らせに来た」

 

という言葉から始まるのは“SNOW SOUND”。センターステージで川上洋平による独り占めパフォーマンスによってご満悦なのか、普段以上に我々オーディエンスに歌わせる。はい、来ました。彼のドSっぷりが炸裂する時が来た。“SNOW SOUND”のサビは音域がめちゃくちゃ高い。でもライブの雰囲気もあってか普段出ないような高音が出せている気がする。川上洋平になれてる気がする。いや、実際には高音は出てないし川上洋平に1ミリも近づけていなわけで・・・。そして極めつけはアウトロの「ギターのメロディ歌って!」である。ギターの、メロディを、歌う???

少しふざけて書いてしまったが、オーディエンスの声すら楽器に変え曲の一部にしてしまうなんてライブの理想像である。

 

ツアー中に喉の不調に見舞われた洋平さんが「喉を枯らすつもりで歌います!」と叫び、腰の治療で休養していたサトヤスの重たいドラム音が会場に響くのは“kaiju”だ。黒い巨大なバルーンが会場に投げ込まれ(バルーンを見た瞬間に「GANTZ!?」と思った)、スクリーンには怒涛のラップ歌詞が映し出される。ヒップホップの流行に乗って各アーティストが挑戦するのは当然の流れではあるが、ただの挑戦ではなく自分たちの音楽に変えてしまうのが[ALEXANDROS]の凄いところ。ただ吸収するだけではなく昇華するから彼らの進化は止まらないのだ。勢いそのまま続けて“MILK”が演奏される。重めの曲の連続に会場のテンションは最高潮だ。

 

川上洋平は自身のことを王様だという。別に偉そうにするからというわけではなく、ステージ上に立っているから会場で誰が何と言おうと俺が王様だと。そんな王様は言う、

 

「暴れたい奴は暴れればいい。静かに観たい奴は静かに心の中で暴れればいい。

 ロックが何なのかって話。

 心の中から騒いでいるか!ロックはただ暴れりゃあいいってもんじゃない!

 自分自身でいることがロックなんだぞ!!!!!」

 

と力強く叫ぶと、[ALEXANDROS]の今を象徴する楽曲“Mosquito Bite”が奏でられる。

ある番組でアメリカですごい奴らを目の当たりにして自信を無くしたが、“Mosquito Bite”ができた時に自信を取り戻せたと語っていた。「自信とは自分を信じること」という言葉は使い古されているが、信じれる自分とは自分がありのままでいられること。つまりはロックであること。だから“Mosquito Bite”はこんなにも響くしロックなのである。一番会場の熱が高まっていたのではないかと思う。ライブアレンジされた長いアウトロの後に洋平さんとまー君(白井眞輝・ツアー中に唯一ケガしていないため、前置きで名前が挙がらずここで初登場!)のグータッチには心が痺れた。

 

センターステージに一人立つ洋平さんはオーディエンスに囲まれた状態で迫る誕生日に向けプレゼントをせがむ(笑)こんなにも俺のこと知ってくれてる人が集まってるのに毎年誰もくれない。未だにバレンタインは事務所に箱でチョコレートが届くけどそれはメンバーで四等分だし。俺ピンポイントにくれてもいいんだよ?と。

そんな茶目っ気たっぷりのMCからアコギ一本の“You're So Sweet&I Love You”が始まる。曲の途中からメンバーが花道を歩いてきてギター・ドラム・ベースといった具合に音が重なり合うのだが、この演出にバンドが成り立っていく、曲が生まれ育っていく過程を見せてもらっているようですごい感動した。

 

今回のライブはアルバムツアーということもあるが、[Champagne]時代の楽曲が演奏される場面が少なかった。それほどまでに『Sleepless in Brooklyn』は充実した作品だし、過去が入り込む隙間がない完成された状態なのだと思う。演奏されている楽曲は彼らの最新の状態である「現在」だが、そこにいたるまで幾度となく困難を乗り越え真摯に音楽と向き合ってきた「過去」があるからこそ成り立っている。「過去」が入り込む隙間なんていらない。「現在」の一番かっこいい状態の[ALEXANDROS]の曲たちにすべてが詰まっているのだ。それを感じさせてくれる。

 

“明日、また”の間奏で会場の大合唱が響くなか、メンバーは再びメインステージへ戻る。サブステージの小さいスケールの演奏からメインステージの大きいスケールの演奏への移り変わりにこの曲が持つ普遍性を感じた。続く“NEW WALL”でも会場全体にシンガロングを響かせる。スタジアムでの経験が生かされたライブパフォーマンスだと思う。

 

リズミカルなパーカッションにのせてアコギの音が鳴り響き、洋平さんの伸びやかな声が気持ちよく体を揺らしてくれるのは“Fish Tacos Party”。(洋平さんはMCで自分はあまりパーティー野郎ではないと言っていたが、アリーナ規模でパーティーチューン奏でてるじゃんと思ったけど心のうちに秘めておこう。)

 

君へ送る歌なんてありふれているが“Your Song”は違う。曲の主人公は曲自身で、曲と君との関係を歌っているのだ。ここで流れる映像がとても曲の世界観にあっている。CDケースに手足が生えぱっちりお目目がかわいい「Sleepless in Brooklyn」君と少女の物語である。

 

「幼少のころ何度も何度も聴かれたCDはどんな時も少女のそばにいた。しかし次第にCDは聴かれなくなり少女はスマホで音楽を聴くようになる。成長し大きくなった少女は就活を迎えるのだが、面接での失敗やお祈りメールの連続に落ち込んでしまう。そんときどこからともなく優しい音が流れ始める。それは聴かなくなりしまったままだった「Sleepless in Brooklyn」君だった。ひび割れたケースから一欠片手に取り、それをピック代わりに音楽を奏でている。音楽はいつだって君のそばで鳴っている。」

 

この映像で受け取り間違っていけないのは「スマホよりCDで」というわけではない。CDが売れなくなった現代に一石を投じるみたいな曲ではないので[ALEXANDROS]はそんなことを伝えたいわけではない(と思う)。音楽との接し方は人それぞれだが、その人の人生に寄り添った音楽というものがあるともう。タワレコでもないし「NO MUSIC NO LIFE」なんてことはないと思うが、ある瞬間にそばで鳴っていた音楽がその人の主題歌になるなんてことがある。耳を傾けてみると昔よく聴いていた音楽が心に響くかもしれない。そんなことをふと考えさせられる最高の演出だった。

 

ライブも残すところあと2曲となった。

前述した通り彼らはアメリカでたくさん悔しい思いをした。でも「アルバムを作って、やっぱり自分たちが世界一だと思いました。」と語る。別に何も[ALEXANDROS]は己惚れてるわけでも、自己評価を誤っているわけではない。彼らは本当に自分たちが世界一だと思ってるし、何よりも世界一であろうとしている。やっぱりいつの時代もロックな音楽はロックな奴らが奏でているし、そういうやつらが世界一だ。

「クソジジイになっても、お前らが付いて来なくなっても進み続けます!」という覚悟を語るMCから“Adventure”、“アルペジオ”の2曲が演奏された。最高のシンガロングを奏でたところで20曲、約2時間にわたるライブ本編の幕を閉じる。

 

 

アンコールを求める拍手とスマホライトが照らされる中、SEとして流れてきたのはやはり定番の“Burger Queen”だ。流れるSEの“Burger Queen”を自身の演奏でつなげると、続けて披露された“Dracula La”では海外で培ったロックを日本のポップにうまく落とし込んでいた。

 

さいたまスーパーアリーナの近くにはHEAVEN'S ROCKという名の知れた小さなライブハウスがある。どんな有名なバンドでも必ずと言ってもいいほど下積み時代に経験している箱ではないだろうか。(RADWIMPSさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブの際にHEVEN'S ROCKでの思い出を語っていた。)そう、どんなバンドにも下積み時代があるのである。いつか認められる日を願い不遇の日々を過ごす。どんなに才能があっても陽に当たることなく消えていく人たちもいる。[ALEXANDROS](正確に言えば[Champagne])でいえば会社員として働きながら平日の夜中や休日にバンド活動をしていた時代があった。

ヒロさんは「先輩の帯同でHEVEN'S ROCKでライブしたときに普段はまったく売れないCDが70枚くらい売れた。初めて自分たちの音楽に価値があるって実感できた。売れたお金でメンバーみんなで焼き肉食いに行ったのを今でも覚えている。」と語る。

 

続けて洋平さんは当日6月16日が父の日ということもあり、父親とのエピソードを披露する。

「これからやる新曲に〈飛行機の窓から世界を眺めた>っていう歌詞があるんだけど、父に聴かせたら飛行機の窓から世界は見えねーよって言ってたみたいで。

でも、僕の父は世界を飛び回る商人で、小さいときからいろんな国に連れて行ってもらったので、いやいや世界見させてもらいましたよと言い返したい。そのいろんな経験が曲や歌詞に活きているから、馬鹿にしないで聴いてほしいです。」

と語り披露するのは、大谷翔平選手が登場するアクエリアスのCMですでに聴きなじみある“月色ホライズン”。耳に残る王道のギターコードとCMでは使われていない一番のサビ〈僕らにはいつまでも 光と闇が待っているの>という歌詞がとても印象的である。

7月デジタルリリースされるようなので今からとてもたのしみだ。

 

本編で披露された“kaiju”はゴジラ愛が過ぎるがゆえに、オファーが来てないのに勝手に作った曲。そして、その愛が伝わったのか『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の日本版主題歌として使われているのが“Pray”である。演奏前に声のチューニングとしてまーくんのギターに合わせてワンコーラス歌ったのだが、楽曲の持つ力が純粋に声だけで伝わってきた。

 

ついにアンコールも最後の一曲である。

「どんなに声が枯れてもこの曲を歌い続けます!」と言って、[ALEXANDROS]の名刺代わりとなる“ワタリトリ”を響かせる。洋平さんは言う、「歌ってくれ」と。我々は思う、「歌いたい」と。でも、声が出ないのである。だって洋平さんですら声枯らすなら一般人には無理ですよ。それでも頑張って歌いますよ、声が枯れるまで。カスカスになりながら頑張って歌い、あと少しで最後というところで洋平さんが盛大に歌い上げる。「ああ、やっぱこの曲あんたにしか無理だわ・・・」。

 

メンバー全員がステージの中央に立つと、洋平さんが人差し指を口に当て会場を静める。マイクを通さずに地声で「愛してるぜ、さいたま!!!」と叫び深々と礼をした。

 

半年にも及ぶこの長い長い旅が終わりを迎えた。

 

エンディングムービーではなんとサトヤスさんの「兄ちゃん」役として木村拓哉が登

場!あのキムタクがドレッドヘアー姿で登場したのだ(笑)

年末に九州を巡るツアーの詳細が流れ、いよいよついに本当にお終いである。

 

●セットリスト
01.LAST MINUTE
02.Starrrrrrr
03.I Don't Believe In You
04.Follow Me
05.spit!
06.Girl A
07.Come Closer
08.PARTY IS OVER
09.SNOW SOUND
10.Kaiju
11.MILK
12.Mosquito Bite
13.Kick&Spin
14.You're So Sweet & I Love You(サブステージ)
15.明日、また
16.NEW WALL
17.Fish Tacos Party
18.Your Song
19.Adventure
20.アルペジオ

(アンコール)
SE.Burger Queen
EN01.Dracula La
EN02.月色ホライズン
EN03.Pray
EN04.ワタリドリ

 

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まとめ

 

かっこいいとしか言いようがない素晴らしいライブだった。

感想としては何とも幼稚な感じがするが、本当にただただかっこよかったのだ。

というのも彼らが純粋にかっこいいと思えるものだけを音にして我々に届けているので、ライブの感想を聞かれて「かっこよかった」と言うのは至極真っ当な答えなのである。

 

[ALEXANDROS]は、我々が付いて来なくても進み続けるらしい。それもそのはず彼らが目指すは「世界一」なのだから、こんなところでタラタラと歩き続けるわけにはいかないのだ。上等ではないか。我々が付いていけないほどのものすごいスピードでどんどんと進み続けてほしい。世界一になった時に、「付いてきてくれてありがとう。」と言われたいし、「ここまで付いてきたぜ!」って言ってやりたい。

 

 

 

このライブでサトヤスさんが復活に際し、「色々と迷惑かけたけどこうしてステージに立てること、居場所を与えてくれることに感謝してます。ありがとうございます。」と言っていた。

 

後日、局所性ジストニアにより活動一時休止と発表。

 

本人の意向でさいたまスーパーアリーナのステージに立っていたようだが、かなり無理をしていたに違いない。

それでも[ALEXANDROS]は、活動休止ではなくサポートを迎えた活動継続を選んだ。

 

いつの日か4人揃ってステージに立ち、かっこいいをぶちかましてくれることを切に願う。

ロックの理想が結実した一枚『Sleepless in Brooklyn』

ついにツアーファイナル!「Sleepless in Saitama」

 

[ALEXANDROS]が3/2(土)宮崎県 ゼビオアリーナ仙台公演を皮切りに全国7都市9公演周ってきた「Sleepless in Japan Tour」アリーナ編も残すところツアーファイナルのさいたまスーパーアリーナを残すところとなった。

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このツアーは2018年11月21日にリリースした『Sleepless in Brooklyn』を携え、約2年ぶりに行われているものである。このアルバムを聴いた瞬間にスケール感のでかさからスタジアム規模で早く聴きたいと思ったが、ライブハウスからアリーナへと段階を踏むツアーを展開することでアルバムの普遍性を示した。

 

ツアー中にも映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の日本版主題歌への「Pray」起用や、アクエリアスのCMへの楽曲書下ろし(タイトルは「月色ホライズン」に決定)など精力的に活動してきたし、さらには10月にはNHKが毎年主宰している18祭(フェス)が控えている。(その一方でメンバーのケガなど不幸もあったが・・・)


[ALEXANDROS] - Pray (MV)

 

 

6月16日のツアーファイナルに参加する予定なので、改めて名盤『Sleepless in Brooklyn』の全曲レビューをしてみようと思う。後日ライブレポートも載せるつもりなのでそちらも読んでいただけたらと思う。

 

 

全曲レビュー

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01・「LAST MINUTE」

 

アルバムの顔ともなる一曲目は「LAST MINUTE」である。見事に裏切られた。出だしのシンセやピアノの優しいコード、打ち込み音ときれいに流れる美しいメロディ、こんなにも静かで美しい出だしは想定していなかった。アルバムタイトルにもあるように海外レコーディングが今作の売りなのだが、この曲はそれこそ音は海外でアップデートされているが否応なしに「日本」を感じさせられる。歌詞が日本語であるのも一因だがサビのメロディがすごい日本的だ。海外の空気や文化に触れ刺激をうけながらも、彼らの芯にはブレない「日本」が存在した。

 

02・「アルペジオ 

PlayStation®4用ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』主題歌

 

アルバムの発売に先駆けMVが公開されたのだが、当時誰しもが驚いたことだろう・・・「キムタク!!!???」と。MVの演奏シーンを撮影するカメラマンとして木村拓哉が出演しているのだ。いやいや、画面が豪華すぎる!

何かと楽曲以外のインパクトが凄すぎるのだが、改めて曲をしっかりと聴きこむとバンドとしての進化が凄い。川上洋平の高音ボーカルやバンドのキメとなる演奏などこれまでのドロスを残しつつも、細かなアレンジが楽曲を更にいいものにしている。

 


[ALEXANDROS] - アルペジオ (MV)

 

03・「Mosquito Bite」

 映画「BLEACH」主題歌

 

冒頭の衝動的で重厚感のあるギターリフがズンズンと心に響き、その音が全身に伝わり血が沸き上がるような感覚を味わった。彼らが何度も口にしてきた「世界一になる」(グラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーを務める)という夢への熱がこの楽曲に反映されているように思える。近年のライブでよくみられる観客に声を上げさせるものはこの楽曲にも生かされている。スタジアム規模のライブを経験しているからこそ、オーディエンスと一体感を味わう楽曲の必要性を感じていたのだろうが

 


[ALEXANDROS] - Mosquito Bite (MV)

 

04・「I Don’t Believe In You」

 『MINI 3 DOOR / 5 DOOR』 CMソング

 

この楽曲からはとにかく疾走感が感じられる。それこそサビは[ALEXANDROS]らしくメロディアスな展開なのだが、そこにいたるまでがよく思いつくなと感心してしまうほどアイデアが詰め込まれている。電子音がいいアクセントになっており、未来を感じる音あたりに彼らの今後が楽しみになる。リリックビデオがとてもスタイリッシュでかっこいい。

 


[Alexandros] - I Don't Believe In You (Lyric Video)

 

05・「ハナウタ」 

東京メトロ『Find my Tokyo.』CMソング

 

作詞を詩人の最果タヒが、編曲に音楽プロデューサーの小林武史が参加している。とても澄んだ音のアルペジオから始まる、とても綺麗で美しい楽曲だ。途中からオーケストラも入ってきて、楽曲のスケールがどんどん大きくなる。こういう楽曲の編曲に関わると小林武史は本当に凄いなと関心してしまう。[ALEXANDROS]の良いところを全く殺さずに、素晴らしい楽曲に仕上げている。作詞・作曲ともにとてもいい味を出しているし、編曲によりいい調和を保っている。

 

06・「PARTY IS OVER」

 

タイトルの「PARTY」という名前通りのダンスビートにシンセの音を組み合わせたとても挑戦的で実験的な曲だ。パッという音、カシャンという音、犬の鳴き声などそれ以外にも様々な音が曲中に散りばめられており、彼らの曲作りに対する遊び心が見え隠れする。この曲から感じられるのはどんなジャンルも取り入れる貪欲さ、そして何よりもインプットしたものを彼らの音楽としてアウトプットする凄みだ。

 

07・「MILK」

映画「BLEACH」挿入歌

 

聴いて思うのは「え、これは洋楽???」という驚き。「BLEACH」の世界観に寄せたからこその洋楽感なのだろうが、もともと彼らの音楽はかなり洋楽に影響を受けている。これほどまでの音を日本人が鳴らしているのだから驚きだ。とにかくかっこいい。レビューをすると言っておきながらかっこいいという感想しかでてこない。だが、[ALEXANDROS]の音楽はそれが正しいと思う。彼らがかっこいいと思うものを音にしているのだからそりゃかっこいいに決まってる。

 

08・「spit!」


[ALEXANDROS]というバンドには音の限界がないのかと思わされる一曲。前作・前々作でも同系統の楽曲はあったけども、彼らが積んできたキャリアと海外での影響が音をより洗練している。一見シンプルめな演奏だが、バンド全員でアンサンブルというよりはユニゾンで一気に攻め込んでくる感じがとてもいい。アルバムがただのシングルの寄せ集めではないということを知らしめてくれる。

 

09・「KABUTO


かなりデジタル要素強めなギターサウンドが印象的で、イントロに入っている外国人の台詞がまたまた洋楽的。ギターの音が引いたと思ったらピアノとパーカッション、噛み合わなそうだが楽曲の根幹にはしっかり寄り添っている。一見するとハチャメチャな感じがしつつも、意外と根はまじめなタイプの曲だ。わかりやすい普通の構造ではないのにそれがはっきりとロックだと分かってしまうのは本当にすごい。ついつい何度も聴きたくなる中毒性ロックだ。

 


[ALEXANDROS] - KABUTO (MV)

 

10・「FISH TACOS PARTY」

 

イントロを聴いた瞬間に「何この音は!?」という驚きと、その一方で安心感のある[ALEXANDROS]の爽やかで凄くオリジナルな部分が前面に出ている楽曲な気がする。
川上洋平のボーカルものびのびとしていてとても気持ち良さそうだし、凄くシンプルにバンド・サウンドだなと思った。常に新しいことに挑戦しつつも彼ららしさを残せているのは、厳しい環境に自らを置き真剣に向き合っているからこそだと思う。自分たちが鳴らすべき音が何なのかがはっきりとしているから、色んなアレンジをしてもアルバム一枚にはまとまりがあるのだ。

 

11・「Your Song」

PlayStation®4用ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』挿入歌

 

アコギの音が耳を幸せにするとても気持ちの良い曲である。この曲の主人公は間違いなく歌とメロディである。サビの盛り上がりを聴いてると、ライブでシンガロングが起こるところを容易に想像させる。間奏のギターソロも素晴らしい音色とメロディで堪らなく、ぎゅっと心を掴まれる感じがする。「Your Song」とは「君へ捧げる歌」や「君を歌った曲」という解釈ではなく、この曲の一人称の僕は歌そのものだった。「I’ll be by your side/君のそばで鳴るよ/世界中の誰もが敵でも/僕は味方さ/I’ll be by your side because I am your song」という歌詞に胸を打たれる。本当に素晴らしい楽曲である。

 

12・「SNOW SOUND」 

JR東日本 2016-2017 『JR SKISKI』CMソング


『JR SKISKI』といえば名だたる名曲たちがCMソングとして起用されてきた。2016年の冬はこの楽曲だった言えるのではないだろうか。今の時代の冬を象徴する楽曲になったし、これから先も毎年冬になると至るところで耳にするのではないだろうかと思っている。このCMタイアップでは、圧倒的に「冬」や「雪」をリスナーに想起させなければならない。ベルの音を使ったり、歌詞にそれっぽい言葉をふんだんに盛り込めば簡単かもしれないが[ALEXANDROS]はそうしない。深いリヴァーブが全体的に効いたアレンジや懐かしさを感じるシンセのフレーズなど深い音像で冬だなと思わせている。圧倒的に音楽力がすごい。

 


[Alexandros] - SNOW SOUND (MV)

 

13・「明日、また」 

2017『クロレッツ』タイアップソング


軽快なギターサウンドとシンセに導かれて曲の幕が開き、四つ打ちのリズムとその上で気持ち良さそうに歌う川上洋平のボーカルが印象的に響く。サビで一気に盛り上がるが、世界観は一貫していてとても楽曲に入り込みやすい。途中からドラムがリズムで遊びだしたり、左右からシンセが飛んできたり、いろいろと賑やかだけど彼ららしくて好感度の高い印象。コーラスも印象的でライブではシンガロングが起こりそうだと思った。ラストサビで綺麗に戻ってきて、気持ちよく楽曲が終わってゆく。それと同時にアルバムもスッと幕を閉じる。明日へ向かう強い活力が生まれる、そんな最後に相応しい楽曲。


[Alexandros] - 明日、また (MV)

 

まとめ

 

タイトルで「ロックの理想が結実した一枚」なんて仰々しく銘打ったが、[ALEXANDROS]は、[ALEXANDROS]の音を今いる地点でしっかりと鳴らしているだけで何も変わってはいないのだ。

 

バンドが常に進化するためには、あらゆるものと触れ合っていろんなことを吸収しなければならない。それはバンドを更に先へ進める大きな一歩になることもあれば、「自分たちなんてこんなもんだったのか」と打ちひしがれることもあるだろう。今回の海外レコーディングはそんな貴重な経験の繰り返しだったことだろう。

 

「俺たち海外で曲作ったぜ!すごいだろ!聴いてくれよ!」とはならないのは、あくまでもそこは到達点にすぎないからだ。彼らには明確な目標がある。

 

「世界一のバンドになる」

 

世界一を目指すのであればブルックリンでの眠れない日々は夢への過程に過ぎないだろう。『Sleepless in Brooklyn』は「ここまで来ました」の一枚ではなく、「これから先まだまだだけど、今いるここでかっこいい音を届けるね」の一枚なのでとても意欲的だ。だから聴いていていちいち驚かされるし、その一曲一曲がまぎれもなくかっこいい。

 

ツアーファイナルのさいたまスーパーアリーナはどんどん先へ進んでいく[ALEXANDROS]の通過点の一つ。

はたしてどんな景色を見せてくれるのだろうか。

いや、どんな景色を一緒に作らせてくれるのかとても楽しみである。

 

 

「Sleepless in Saitama」

きっと眠れない夜になるだろう。

 

 

 

 

 

【ライブレポート】JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート 「BASIN TECHNO」

JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート 

BASIN TECHNO2019年6月9日 さいたまスーパーアリーナ

 

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 2016年のメジャーデビューより遡ること4年、岡崎体育として活動を始めた2012年から何度も言霊として残してきた「さいたまスーパーアリーナでのワンマン」という夢が実現する時が来た。北は北海道、南は沖縄まで日本各地から集結した約18,000人のファンが開演を今か今かと待ちわびている。開演前の影アナは岡崎体育自身が務める。注意事項の読み上げではあるが、そこは岡崎体育。開演前から熱を帯びたファンを笑いで包み込む。さあ、時は満ちた。

 

 巨大な幕にシルエットが映し出されると、レーザーで「BASIN TECHNO」の文字が1文字ずつ胸に刻まれていく。「岡崎体育ですよろしくーー!!夢、叶えに来たぞーー!!」と万雷の拍手と歓声を誘い込みライブが始まった。まず挨拶代わりにという感じではなく“Open”でボルテージを一気に高め、「じゃんけんに勝った人だけ踊ってください」と笑いを誘いつつも観客を巻き込む“R.S.P”でさらに加速させる。夢の舞台で大迫力の音を鳴らせていることに大満足なのか、嬉しそうなにやけ顔が巨大スクリーンに映し出されるとクスクスと笑い声が起きながらも祝福の拍手が送られる。

 

 ここで岡崎体育から各メディアで予告していた会場内にある3つの違和感について答え合わせが行われた。①センターステージへの花道が平均台並みに狭い、②センターステージに飾られているのが花ではなくエノキ(驚くことなかれ、エノキとはあのエノキである)といった具合に経費を削れるとこは削っているのだという。そして最後の一つはなんと会場の運営スタッフに藤木直人が紛れ込んでいたのだ。さいたまスーパーアリーナで悪ふざけが過ぎるし、藤木直人の無駄遣いがひどい・・・笑

夢の舞台の秘密のギミックが明かされたとこで、「みんなでうんぱっぱしましょう!」と“感情のピクセル”が炎を吹きながらパフォーマンスされ、続くは歌詞に「埼玉が俺を呼んでいるんだ」というフレーズが登場する“からだ”。“Naked King”では「心のキレイな方のみ聴き取れる周波数でパフォーマンスしております」とスクリーンに映し出される。残念ながら心が汚いのか岡崎体育の美声は聴き取れなかった。もしあの会場にいた人で聴き取れた人がいたら是非教えていただきたい。

 

 “FRIENDS”では関係者席にいるであろうバンドへ向けて、テクノポップペンギンの盟友「てっくん」とさらには会場にいる約18,000人のファンと共に「バンドざまあみろ」を食らわせる。片耳のイヤモニがうまく入らないということで「てっくん」の魂が抜ける(右手から抜け落ちただの布切れになる)衝撃の瞬間を目撃してしまったのはここだけの話。占いの歌詞が12星座すべて新しく書き下ろされた“Horoscope”が披露されたところで第1部の幕が下りる。

 

 第2部へ向けて準備が行われる中、スクリーンに映し出されるは「岡崎体育とバーチャル食事デート体験」。さいたまスーパーアリーナの巨大なスクリーンで岡崎体育とのバーチャル食事デートが体験できるのだから8000円のチケット代が安く感じる。会話の内容はこうだ。「彼女はハワイで法外的な料金設定のウクレレ教室を開こうとしている。90分で14000円。しかも岡崎体育の名前を使って。」。何の話をしているんだと思われるかもしれないが、会場に居ても同じだから安心してほしい。

 映像の最後で岡崎体育は彼女にさいたまスーパーアリーナでのライブの演出について相談する。彼女の提案に「それ絶対いい」と太鼓判を押すが、第2幕はどんな演出で幕を開けるのか・・・ 

 

 

 天井から吊るされてきた。“今宵よい酔い”を歌いながら、ジャニーズ張りにワイヤーで吊るされて出てきた。もう違和感しかないのだが、この後も岡崎体育印のおふざけは続く。センターステージへ移動したのちに披露された曲は“Voice of Heart”である。この曲実は2番以降の歌詞が出てこないという歌なのだが、まさかの2番以降に待ち受けるは中央がせり上がる演出。正統派のバンドなら感動的な演出になるはずなのだが、岡崎体育はあえてその逆をいく。再度登場した「てっくん」は、この日会場限定販売のシングルでデビューした“フェイクファー”(見事オリコンデイリーランキング1位を獲得!いや、CDがリリースされない日に20,000人規模の会場で売ったのだから必然的なのだが・・・笑)を披露。相変わらずくだらねえなあと思っていたらついにライブ初披露となる“スぺツナズ”や、さいたまスーパーアリーナ公演をラジオで発表した夜に作られた“龍”を鍵盤で弾き語ったりと音の力で我々を魅了する場面もあった。

 

 

 第3部ではアイドルのライブかと見間違うような、煌びやかにLEDライトが光るゴンドラに乗ってアリーナを周回する。しかし、誰も知らない初披露曲“ゴンドラに乗って”のせいで何とも言えない空気になるし、「みんな歌って!ねえ、歌ってよ!」と言われても歌えるわけがない。残り半周は映像化を見越したオーディオコメンタリー風の語りで会場を笑わせる。文章にするといったい何をしているんだの突っ込みの嵐だし、実際会場にいる人たちもそうなのだがここにライブの凄さがある。岡崎体育のエンターテイメントには限界がないのだろう。

 

 ビジュアルがいいわけでもないし、バンドを組むこともできなかった盆地育ちの彼がさいたまスーパーアリーナで超満員のライブができたのはあらゆるものを笑いに、感動に、エンターテイメントに変えてしまう力があるからだ。“FRIENDS”という曲一つとってもそうだが、バンドに対する妬みを歌っているものの誰よりもバンドを愛しているからこそ成り立つ。純粋にバンドが、音楽が、ポップカルチャーが大好きなのである。音楽活動を続けてきてよかったと語った後に披露されたのは、ポケモンの主題歌に起用されている“ポーズ”、“キミの冒険”の特別メドレー。近くにいた子供が曲に合わせてZ技ポーズ(ポケモンが必殺技を繰り出すときのポーズとでも言おうか)をしているのを見て本当に愛されているなと実感した。本編最後は“XXL”からの“The Abyss”という極上の盆地テクノで華々しく幕を閉じる。

 

 

 アンコールで披露されるは“鴨川等間隔”で会場全体の大合唱を誘う。 個人的にこの曲は岡崎体育というアーティストを表す一曲だと思っており、アンコールの一曲目という位置で披露されたことに大満足である。間奏のエアギターはとても気持ちよさそうで彼を夢の舞台に導いてくれて本当にありがとうと、誰に感謝するわけでもないのだがつい思ってしまった。ライブ前日に岡崎体育Twitterアカウントを見ていたひとならわかると思うが、夜遅くに彼はある曲に関する昔のつぶやきをリツイートしていた。アンコール2曲目は“エクレア”。スクリーンには手書きの歌詞が映し出されており、「いい曲はいい人と共に いい曲はいい人と共に いい曲といい歌はいい人といい場所で いい曲はいい人と共に」を体現していた。

 

 更なるダブルアンコールでは「この場をもって最後になるこの曲で、バチバチに盛り上がって終わりたいと思います」という紹介から“Explain”を披露。≪いつかはさいたまスーパーアリーナで口パクやってやるんだ 絶対≫という歌詞を含むこの曲は、さいたまスーパーアリーナで歌うことで完成するのだ。デビュー時から口にしてきた夢が達成され、見事な歌い納めであった。多くのMVを共に生み出してきた寿司くん(aka.こやまたくや/ヤバイTシャツ屋さん)から「夢の実現によって岡崎体育を終わらせてはならない。ライブの最後にどんな目標をたてるんですかね。」と圧をかけられていた岡崎体育は、新たな目標として2020年2月11日に大阪・エディオンアリーナ大阪大阪府立体育館)で単独公演を行うことを発表。岡崎体育が体育館でライブをせずに誰がするというのだ。今回のライブは到達点ではなく通過点であり、まだまだ岡崎体育の活躍を見届けたいと思えるライブであった。

 

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●セットリスト

 【第1部】

  01.Overture

       02.Open

       03.R.S.P

       04.感情のピクセル

  05.からだ

  06.Naked King

       07.FRIENDS

       08.Horoscope

 

幕間映像①

岡崎体育とバーチャル食事デート体験

 

 【第2部】

  09. 今宵よい酔い

  10.MUSIC VIDEO(short version)

       11.Voice of Heart

       12.フェイクファー

  13.スぺツナズ

  14.龍

  15.Okazaki Hyper Gymnastic

 

幕間映像②

「なにをやってもあかんわ」MV

 

 【第3部】

  16.Stamp

       17.トロッコにのって

  18.オーディオコメンタリー

  19.ポーズ~キミの冒険(medley)

  20.Voice of Heart 2

       21.XXL

       22.The Abyss

 

 (アンコール)

   EN01.鴨川等間隔

   EN02.エクレア

 

 (ダブルアンコール)

  WEN01.Explain

 

岡崎体育とさいたまスーパーアリーナ

バンド音楽をぶち壊す珍獣

 

音楽シーンの移り変わりはとても早い。

どのくらい早いかと言うとTwitterで共同垢をつくるカップルの別れくらい早い。

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フェスの出演アーティストなどを見ると何十年も活躍してるベテランバンド、タイアップなどメディアの力も相まって世間の認知度が高い中堅バンド、そしてフェスやライブハウスを主戦場にしせめぎ合う若手バンドという構造が見えてくる。

 

フェスが流行りニッチな音楽ファンだけでなく、レジャーとして楽しむ人達が増えて来た頃に流行りだしたのが「四つ打ち」「振り付け」「合唱」などオーディエンスが一体感を持って盛り上がれる音楽だ。

 

そういった音楽が飽和している状態である種のカウンターパンチを食らわせるかのように台頭してきたのがSuchmosOfficial髭男dism、King Gnuだ。ひとり酒でも飲みながらゆっくり聞くのもいいよね的な。(いや、こんなこと言ったらファンの人達に怒られそうだが…)

 

そんな構造の中でバンドはせめぎ合っている。

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どんなバンドが生き残るかと言うと濃い音楽性とキャラで他のバンドと差別化されているもの。

 

そんな能力を持った若手バンドはどんどん上へ登りつめていく。武道館やってアリーナツアーしてどんどん市場をでかくする。

 

細かく分析していくとそれだけでひとつの記事が出来上がりそうなのでそれはまた別の機会にでも取っておくとして…

 

今回はそう。

岡崎体育という珍獣の話。

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爆発する個性

 

おそらく岡崎体育と出会うとしたら、「Twitterのタイムラインに流れてきた冷蔵庫のメモを英語風に読み上げてる動画」や、「ミュージックビデオあるあるを面白おかしく歌った曲」だろう。

 

もしかしたら、ゴリゴリのロックだと思って聞いたらワニさんが可哀想な曲だったかもしれない。

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いずれにせよネタ曲を書く面白い太ったおじさんという認識で初めましてをしたはずだ。

 

でも、アルバムを通して聞くと気づくのだ。

 

「あ、この人ネタ曲の人じゃねえ」と。

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このギャップ感は他のバンドもやってるから珍しくないが振り幅がえぐい!鴨川等間隔、エクレア、式とかえぐくないですか!?ねえ!!

 

バックヤードにシティポップ好きや大合奏バンドブラザーズでの作曲経験が打込みに生かされてるので音楽性はバツグンである。それを一人でやってるんだから本当にすごい。

 

そしてあのビジュアルでコミカルに踊ったりするもんだから面白いに決まってる。

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弱者を演じる力と共犯性

 

音楽性と個性は十分あることが分かった。

でも、それだけでは岡崎体育というシーンはつくれない。

 

ファンを着実に増やさなければならない。

 

ファンを増やすにはカリスマ性で人を集め導いていく方法があるが岡崎体育にはミスマッチだ。

 

岡崎体育の場合は弱者であることが大事だった。

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弱者というと語弊があるかもしれないが、ファンと近い存在であるべきだし、なんならつい応援しちゃうくらいがちょうどいい。

 

今は違うが、スーパーでアルバイトをしている実家暮らしのポッチャリさんが自室の学習机で曲を作っている。

 

そりゃあ応援したくなるやん!

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バンドではなくソロでやってるからこそこのつい応援したくなっちゃう感じがいいのだ。

 

そしてそのつい応援したくなっちゃう肉だるまさん(さすがに失礼)には大きな野望がある…

 

さいたまスーパーアリーナでのワンマン!」

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常にこの夢は覚悟として語られてきた。

絶対にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブをやると。

 

毎年GWにさいたまスーパーアリーナで開催されるフェスから声がかかったにも関わらず、「初めてはワンマンで」ということで屋外ステージに出演するこだわりっぷり。

 

この一貫した姿勢が、夢がファンの心を離さないのだ。

出始めた頃は「何言ってんだこいつ笑」くらいにしか思われてなかったが、だんだんと「あれ、もしかしたら…」と。

 

ライブで「さいたまスーパーアリーナで絶対にワンマンをします!」「絶対に見届けてください!」と言葉にする度にそこには共犯性が生まれる。ファンには一緒に夢を叶えてる感覚が芽生えるのだ。

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まとめ

 

岡崎体育は本当に賢い。

 

音楽性とキャラ、そして移り変わりが激しい音楽シーンの中で自分を売り込む方法を分析する賢さを備えている。

 

口にした言葉には魂が宿る。

さいたまスーパーアリーナでのワンマン」には言霊が宿っている。なんとなくの憧れで言っているのではなく、本気でさいたまスーパーアリーナのステージに立とうとしている。

 

この記事を書いている2019年6月9日に岡崎体育はついにさいたまスーパーアリーナでワンマンライブをする。

 

チケット持ったしグッズも買った。

夢が叶う瞬間を見届けたいと思う。

 

Explain

Explain

 

SAITAMA

SAITAMA

 
BASIN TECHNO

BASIN TECHNO

 
XXL

XXL

 

 

 

アジカンの「dororo」がえぐい件

最近のアジカンは・・・

4人組ロックバンド ASIAN KUNG-FU GENERATION 

通称「アジカン

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消してええええええええええええ!!!!!!

リライトしてえええええええええ!!!!!!

でおなじみですよね。


Asian Kung-Fu Generation - Rewrite (Video Clip)

 

アジカンの楽曲の特徴は「聴きやすく、飽きさせない」

ゴッチの脱力感ある歌声も相まってなんとなーくで聴き流してしまいそうなのだが、なんだか耳に残ってしまう感じがくせになりついついまた聴いてしまう。

 

ライブもめちゃくちゃかっこいい!

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フェスなんかでアジカンがトリで出てくると大御所感半端ないけど、ライブが始まってしまえば親戚のおじさんみたいなとっつきやすいバンドである。

最近のバンドに多い一体感で楽しむというよりは、一人一人が好きなノリで楽しむのがアジカン流である。(ゴッチのくねくねダンスが好き)

 

前述した通り「リライト」は誰しもが知っているアジカンの代表曲である。

(「リライト」が収録されている『ソルファ』は2016年に再録されており、我々が聴きなじみのある「リライト」はアップデートされている。)

 

そんなアジカンとどうやって出会ったかというとアニメの主題歌ということが多いのではないだろうか。

NARUTO』『BLEACH』『鋼の錬金術師』などなど誰もが一度は聞いたことあるようなビックタイトルのタイアップを数多くこなしている。

 

そういった曲でアジカンファンになった人からすると最近のアジカンはなんだか隠居してしまった感が否めないのだ。

 

昔の様に疾走感ある曲でわくわくするというよりかは、ゆったりとした曲に身を任せる感じ。音にかなりのこだわりがあるので聴いてて耳は幸せなんですよね。

 

この流れは『Wonder Future』からきてると思う。(中村佑介がジャケットを担当していないことから様々な憶測がされた1枚)

Wonder Future(初回生産限定盤)(DVD付)

Wonder Future(初回生産限定盤)(DVD付)

 

 

「邦ロックのメインは若い世代に任せたから、おじさんたちはおじさんたちが好きな音楽やってるね。」みたいな。

 

アジカン、おじさんかもしれないがワクワクさせてくれ!!!

 

 

新曲「dororo」

あ、はい。めっちゃワクワクしました。おじさんって言ってすみません。

 


ASIAN KUNG FU GENERATION - Dororo (Music Video) Short Ver. | Dororo Opening 2

そうなんですよね。

新曲の「dororo」がものすごくかっこいい!

 

タイトル通りこの曲はTVアニメ「どろろ」の主題歌に起用されている。

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TVアニメ「どろろ」公式サイト

 

どろろ」といえば手塚治虫先生の未完の名作ですよね。

いちおう完結の形はとっているものの陰惨な舞台設定や掲載雑誌の移籍などの理由で最終話が「え???」という感じなのである・・・

 

そんな「どろろ」が50年ぶりにアニメ化されたのだ。

現代版「どろろ」という感じで原作のいいところを残しつつ今に受け入れやすい形で描かれている。

未見の方はぜひ!

(ちなみに2007年に妻夫木聡柴咲コウのダブル主演で実写映画化されている。ヒットしたことを受け「2」「3」の制作が発表されたのに実現しなかったんですよね・・・「どろろ」には未完の呪いでもかかっているのでしょうか。)

 

どろろ」の話はこの辺にして「dororo」の話を。

Dororo

Dororo

 

この曲いいですよね。

どろろ」の世界観に合ったえぐみがあるし、なんといっても疾走感。

 

やっぱアニメのタイアップをやると本領発揮って感じ。

アジカンの中には長年培ったアニソンのメソッドなるものがある気がする。

アニメのタイアップとなるとOPの1分半や2分にアニメの世界観や曲の魅力を詰め込む必要がある。だからこその疾走感なのだと思う。

 

決してアニソンだけがアジカンの魅力ではないがイメージの1つとしてあると思う。

前述したアニソンから入った人には「やっぱアジカンだわ」となるし、往年のファンからしたら「まだこんな曲描けるのか」と再確認できる。

 

ではアジカンは古い事だけをやったのかと言えばそうではない。

このシングルは両A面シングルなのである。

 

もう一曲は「解放区」

解放区

解放区

 

これが新しいのだ。

前半にはこれぞ王道のアジカンといえるポップ・ロックが。

後半は急に詩の朗読になり、最後は「解放区! フリーダム!」の大合唱になって終わる。

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これって失敗する可能性が高い大胆なアイデアなのだが、巧みな構成と細部へのこだわりによって見事に大成功している。

 

ただただこれまで通りのアジカンをやるだけではなく、新しい事にも常に挑戦している。大御所のアジカンの実力が、「解放区」のような挑戦的な曲で証明されるというのはとても素晴らしいことだと思う。

 

まとめ

『dororo/解放区』は昔のアジカンと今のアジカンが混在する素晴らしい1枚である。

 

アジカンのアニソンが好きな人は「dororo」を

アジカンの新たな挑戦が聴きたい人は「解放区」を

 

1枚通して聴けばアジカンというバンドの魅力を再発見することができるだろう。

 

JAPAN JAMではアジカンのグッズがなぜか爆売れしてたみたいなので、アジカンにはぜひおじさんバンドとしてまだまだ頑張ってほしい。

一生聴いていたいバンドだ。

 

「生活密着型ラウドロック」打首獄門同好会!

打首獄門同好会が「FANバサダーロック」に!?

「日本の米は世界一」でおなじみの打首獄門同好会

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ベースのJunkoさん(上記写真左)がまさかの還暦を迎えたという衝撃事実が世間を騒がせたのが記憶に新しい。

 

打首獄門同好会は物騒な名前とは裏腹に、日常感満載な(お米がおいしい、寒くて布団から出たくない、働きたくない、虫歯がいたい・・・など)歌詞から「生活密着型ラウドロック」とも呼ばれている。

 

打首のライブに行くとなんだかおなか減りますよね

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そんな「生活密着型ラウドロック打首獄門同好会農水省から「FANバサダーロック」(国産農林水産物の消費拡大につながる活動を行う著名人に対する職)に任命!!!

 

え・・・?

 

「打首」で「獄門」な「同好会」を任命しちゃっていいんですか???

安倍首相と並んで写真撮っちゃっていいんですか???

いいんですか いいんですか こんなに人を好きになっていいんですか~♪


いいんですか? RADWIMPS MV

 

 

いいんです!!!

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ということで打首獄門同会の食べ物ソングを大紹介!

 

 

「日本の米は世界一」


打首獄門同好会「日本の米は世界一」

 

打首の代表曲ですよね。

ライブで「世界一!」って叫ぶとすごい気持ちいい!

 

牛丼やかつ丼などの丼もの、刺身定食やからあげ定食などの定食もの

おかず単体ももちろん良いがなんといっても

 

米!米!!米!!!

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打首のすごいところは曲を作るだけでなくお米も作っちゃうところ。

米どころの新潟・南魚沼市六日町まで田植えをしに行くガチっぷり。

 

バンドやってお米作って・・・

もはやTOKIO

 

お米関係者も大喜びであろうこのジャケット。

 

まだまだ新米

まだまだ新米

 

いいですね(笑)

 

この曲の歌詞には20種類ものお米の品種が出てくるのだが、日本には果たして何種類のお米が存在するのか・・・

 

その数なんと900品種(そのうち食用は290品種)

900って・・・さすが日本って感じ。

 

この曲を聴いてモチベーションを高め、お米をかきこもう!

 

カップリングには「New Gingeration」

そう何を隠そう「岩下の新生姜」の歌である!(いや、新生姜って・・・)

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この曲聴いてこんなにも調理方法があるのかって驚いた。もう歌詞がレシピ本。

 

 

島国DNA


打首獄門同好会「島国DNA」

お米の次は魚!

海洋国である日本の食べ物といえば魚ですよね。

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曲中では魚の名前だけでなく代表的な料理名が出てくる。

まぐろなら刺身、ぶりなら照り焼き、さばなら味噌煮といった感じで。

 

「魚魚(うおうお)」「貝貝(かいかい)」「海海(かいかい)」などの叫びもいい!

レコーディングで「魚魚(うおうお)」が「Wow Wow」に聞こえたから撮りなおしてしまうほどの気合の入りっぷり。

 

PVもいいんですよね。

漁船の上での演奏を観てると磯の香りがしてくるし、料理はどれも実写でおいしそう、魚をさばくシーンはまさに匠の技。

 

ではお魚情報。

魚の種類は世界中に約2万種いると言われている。(言われているだけでまだまだたくさんいるのでは・・・)

 

日本は地理的特徴として南北に長い形をしているので、小さく狭い国でありながら近海には約3000種も生息しているとのこと。

 

 

最後に

「鮭の身はサーモンピンク色でありながら実は白身魚!」

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これであなたもさかなクンですね!ぎょぎょ!!

・・・はい、すみません。

 

カップリングには「Natto Never Dies」

納豆ねばねばです。Never Dies(大豆)です・・・(笑)

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ニクタベイコウ!


打首獄門同好会「ニクタベイコウ!」

 

米・魚ときて・・・肉!!!

やっぱ肉うまいですよね。ステーキ肉をガツガツ食べてるとすごい幸せになる。

 

この曲「夏秋冬春 四季連続リリース計画」の中の『秋盤』に位置づけられる。

秋盤

秋盤

 

 

前作の『夏盤』は何だったかというと・・・

 

糖質制限ダイエットやってみた」

 

あ、、、食べ過ぎちゃったからダイエットしてたんですね(笑)

 

この曲ももちろん実体験がもとになっている。

だからこそ糖質制限ダイエットに関する歌詞に説得力が増すんですよね。

 

で、糖質制限中に何を食べていたかというと「肉」!

だから「ニクタベイコウ!」

生活密着型だからこそ、こういうところが面白いんですよね。

 

肉とラウドロックの相性も抜群でライブでの盛り上がりはえぐい。

過去には「ヤキトリズム」という焼き鳥へのリスペクトを歌った曲があるが、今回の「ニクタベイコウ!」は漠然と肉なので幅広く扱っている。

 

カップリングは「SAWAYAKA」

そう・・・さわやか。ハンバーグの・・・さわやか。

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いや、どんだけ肉好きなん!肉の曲来てカップリングも肉!肉!!

 

お肉情報

 

牛の肉の部位は何種類あるか・・・

 

スーパーで並ぶ表示では11種類あります。

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そんな牛には胃が4つもあるんですよね

人間みたいに上下に歯が生えてないので、牛は下の歯と4つの胃で消化をする

 

4つの胃が部位でいうとどこに当たるかというと

1つ目・・・ミノ 焼き肉店でもおなじみですよね

2つ目・・・ハチノス 煮込み料理やもつ焼きに使われます

3つ目・・・センマイ 千枚のひだがあるみたでセンマイ 歯ごたえがあります

4つ目・・・ギアラ 赤センマイとも呼ばれる 主に煮込み料理に使われる

 

寺門ジモンも驚きの肉情報!!!

・・・はい。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか

おなかが空いてきたんじゃないでしょうか?(笑)

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上記の曲以外にも「うまい棒」「二郎ラーメン」などの食べ物ソングもあれば、「諭吉」「88ヶ所巡礼」「風呂入って寝る計画」などなど生活感あふれる曲はまだまだたくさんある。

 

ぜひとも打首獄門同好会を聴いておなかを空かせるもよし、日常生活のあるあるを楽しむのもよし。

 

きっと「生活密着型」なのでどんなリスナーにも「あ!この曲は!」ってなるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母の日に聞きたい感謝を歌った名曲。

5月12日は「母の日」

当たり前のようにそばに居てくれるから「感謝」することすら忘れている人・・・

 

お母さん!

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ママ!

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おふくろさん!

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https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000460/VEATP-35232.html

 

5月の第2日曜日は「母の日」にあたり、今年2019年は5月12日が該当する。

照れくさくてなかなか言えない「ありがとう」も、「母の日」というイベントを利用すればなんとなく言いやすくなるのではないだろうか。

 

由来はアメリカ人女性のアンナ・ジャービスが追悼式に母が好きだった白いカーネーションを参加者に配ったことからきている。

 

だから母親にカーネーションを送るんですね。

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ちなみに5月5日のこどもの日は、国民の祝日に関する法律第2条によると「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、に感謝すること」と記されている。

 

やっぱり母って偉大。

 

そんな「母の日」に聞きたくなるような母、または両親への感謝を歌った曲を紹介したいと思う。

 

 

BUMP OF CHICKENが歌う感謝

「魔法の料理~君から君へ~」


BUMP OF CHICKEN『魔法の料理 〜君から君へ〜』

 

バンプの代表曲のうちのひとつ「魔法の料理~君から君へ~」は、NHKみんなのうたに抜擢されている。

大きくなった自分が小さいころの自分へ語りかけるような内容になっており、曲中のエピソードはほぼ実体験からきている。母への尊敬が込められた珠玉のバラードソングである。

実体験というプライベートな曲がみんなのうたに選ばれるなんてなんだか感慨深い。

 

星野源が歌う感謝

「Family Song」


星野源 - Family Song【MV & Trailer】/ Gen Hoshino - Family Song

 

家族に対する普遍的で究極の愛を歌っているこの曲。

唯一無二の存在である家族を大事に思う気持ちはみんな変わらず持っているものであり、愛情あふれるこの曲を聴いているだけで胸がいっぱいになる。

いろんな視点で聴くことができるので、親・子供関係なく感情移入できるかも。

 

Superflyが歌う感謝

「愛を込めて花束を」


Superfly - 愛をこめて花束を

 

ドラマ「エジソンの母」の主題歌にもなったこの曲は、感謝を伝える様々な場面で使用され多くの人から支持されている。

感謝や愛情というものを熱く情熱的に歌い上げており、聴いてるとつい胸が熱くなってしまう。「母の日」に聴きたいバラードソングの一つである。

 

いきものがかりが歌う感謝

「ありがとう」


ありがとう - いきものがかり

 

NHK連続テレビ小説の「ゲゲゲの女房」の主題歌のために書き下ろされたこの楽曲。

結婚式や卒業式、様々な場面で使われており、大切な人への感謝の想いが心に響く名曲である。

 

back numberが歌う感謝

「手紙」


back number - 「手紙」 Music Video

 

NTTドコモのCM曲に使われたこの楽曲は、back numberが歌う母親への感謝であふれている。back numberが得意とする日常感満載の歌詞も相まってか、幼少期を思い出しながら聴くと母との思い出がよみがえる。

MVは映画『アオハライド』を手がけた三木孝浩監督が手掛けており非常に完成度が高い。ちょっぴり悲しくでも心温まるストーリー仕立ての内容になっているので、ぜひ見て確かめてほしい。

 

WANIMAが歌う感謝

「THANX」


WANIMA- THANX(OFFICIAL VIDEO)

 

周りにいる大切な人へありがとうの想いを伝えるのに一番の曲。

気恥ずかしい相手にもこの曲なら、WANIMAのパワフルな力が背中を押し気軽に伝えることができるのでは。

地元を離れ一歩踏み出す自分への応援歌にもなるし、遠く離れた地で暮らす家族や友への感謝の曲にもなる。遠く離れても心は近くにいるよと教えてくれる一曲だ。

 

かりゆし58が歌う感謝

「アンマー」


かりゆし58「アンマー」

 

「アンマー」は沖縄の方言で母親を意味する。

かりゆし58はこの曲で2006年12月16日にインディーズバンドとしては異例の日本有線大賞新人賞を受賞した。

たくさんの迷惑をかけたけど、今では母親の愛情に気づけているというまっすぐな思いが表現されている。

 

GReeeeNが歌う感謝

「父母歌」


GReeeeN 父母唄

 

反抗期ってどうしても素直になれずついつい冷たい態度をとってしまったりする。

この曲を聴くとそんな態度すら大きな心で受け止めてくれる母親の偉大さに気づく。

切ない曲にならないのはGReeeeNの歌声だからこそである。

 

吉田山田が歌う感謝

「母のうた」


母のうた / 吉田山田【MUSIC VIDEO】

 

歌詞とメロディをPVの演出がさらに感動的なものにしている。

歌詞はこれ以上ないほど、純粋で温かいまっすぐな母親への愛を歌った内容で、感謝の気持ちを改めて再確認できる。

PVは母親と子供の思い出の写真が出てくるシンプルな構成。
全体を通して、若いころの思い出の写真、成人後の思い出の写真など、歴史を感じさせる。

 

宇多田ヒカルが歌う感謝

花束を君に


宇多田ヒカル - 花束を君に

 

NHK連続テレビ小説とと姉ちゃん」の主題歌に起用されたこの楽曲は、2016年に配信限定シングルとして発表された。

母親である藤圭子のことを思って書いたと言われる歌詞には、娘である宇多田ヒカルの母への愛や切ない気持ちにあふれていて感動できる曲だ。

 

ベリーグッドマンが歌う感謝

「おかん~yet~」


ベリーグッドマン - おかん~yet~

 

母への気持ちが溢れる歌詞に涙がこぼれてしまう。

自分がどんなに大きく育とうとも母親は母親のままだとこの曲はきづかせてくれるのだ。全ての母親に敬意を込めたこの曲は「母の日」に聴くとグッとこみ上げてくるものがある。

 

 

おわりに

いかがだっただろうか。

 

紹介したのはほんの一部のみが、母親への感謝をつづった曲はとても多いものである。

それだけ日々生きている中で母親の存在はとても大きいなもので、アーティストの楽曲制作にも影響を与えているのだと感じる。

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感謝の気持ちを伝えることはなんだか照れくさいことだが、タイミングを逃すとなかなか伝えられないと思うので母の日に伝えてみてください。