rockinonman’s diary

邦ロックを中心にカルチャーを多角的に分析し発信しています。1人でも多くの方に面白いと思ってもらえるように頑張ります!

今更ながら04 Limited Sazabysの『SOIL』をレビューしてみた

 恒例となった主催フェス「YON FES」はもちろんのこと、過去最大規模で行われた東名阪アリーナツアー、そしてなによりも憧れ抱いた「AIR JAM 2018」への出演など、夢を着実に実現してきたフォーリミが結成10周年に世へ放ったアルバム『SOIL』。

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 10周年を境に新しい自分たちを見せるというよりは、タイトルどおりこれまで耕し続けた確かな「土壌」の上で音を奏でている、ということが明確に伝わる作品だ。

 

 バンドのカラーを前面に押し出したシングル曲〝My HERO″はもちろんのこと、このアルバムには一切のブレを感じさせない。フルアルバムも3作品目ともなれば、新しい表現を模索して普通はブレが生じそうなものだが、本作にはそれがない。

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かつて夢を見た少年たちは10年のバンド活動を経て今まさにその夢の中に立っている。そこに込めた感情は〝Milestone″の≪いつかこうやって話した頃の 夢が醒めないまま≫という一節から感じられる。

 

そしてハイスタを聴いて育ったと公言する彼らが一曲目に選んだ〝message″は、初期のフォーリミを彷彿とさせる全編英詞。原点を見つめ直したうえで彼らがこの先どんな世界をリスナーにみせてくれるのか、この先が楽しみになる一枚だ。